2013-01-01から1年間の記事一覧

海にも色いろある

息詰まってどう仕様もないときは 自分自身を追い詰めて、紙とペンでそれを吐き出させようとする癖がある。 大抵は幾分か楽になるものだが、どうも調子が出ないので 気を上げるために、集めてきた美しい絵や写真を眺めてみた。 成程、 思考に溺れた時は、言葉…

『ぬくまちくんとささこ』が展示されます。

写真と言葉をぽちぽちと呟いていた「ガラテアソーマ」から 『ぬくまちくんとささこ』をはじめて作品化しました。 今年3月に入籍した平野智紀さん・絵里子さんの結婚式代わりの 「けっこんワークショップ」会場内で展示されます。 「ガラテアソーマ」自体は自…

いとしい気持ち

昔、恋人が居た頃 自分一人出先で美味しい食べ物に巡り合ったら決まって 彼にも食べさせてあげたくなり、買って帰ったものだ。 「愛とは食べ物を分かち合うことだ」 なんて言った昔の人は誰だっけ。 シェアハウスに住むようになり、 謂わば大家族だと公言す…

「幸せになりなさい」って世界一やさしい命令形だ。

イタリアにいた人から絵はがきが届いた。 「ここはいつかきっと、おとずれて下さいね。」と添えられていて 「オススメの場所です。」とか 「行ったほうがいいですよ。」でなく 「おとずれて下さい」という優しい命令形が すん、と心に沁みた。 (タイトルは…

「がんとわたし」を考えるワークショップ:レポートという名の雑記

先々週の日曜日、友人の鈴木悠平くんと『「がんとわたし」を考えるワークショップ』を企画しました。 発端 4年前に叔母が、2年前に祖父が、去年は祖母がそれぞれがんで亡くなった。 父方も母方もがん家系で、言ってしまえば私はがんのサラブレットとも言える…

知識を食べる

本を読んだのと同じだけの時間をかけて 読んだ本についてゆっくり考える時間をとっている。 (同じだけはちょっと言い過ぎた) 私の頭を鍋に喩えるならば 本を読み知識を得る行為は、ぽいぽいぽーいと鍋の中に材料を放り込むだけに過ぎない。 そのあと時間を…

読書会『ソクラテスの弁明』

講師が教えたいものを教わる「シェア大学」で昨年1年かけて『ゴルギアス』を読み、 「無知な大学」に名称変更しても変わらず講師の柳沢望さんに教わりながら 読み続けていたプラトン『ソクラテスの弁明』も約2ヶ月かけて読み終わりました。 哲学書の読み方…

ロマンを超えろ

宇宙の人の話を聞いていた。100億年後の宇宙を見ながらその人は 「このころ地球はいないでしょう。太陽に飲み込まれているでしょう。」 とニコニコ笑った。宇宙の人は、まるで自分が死ぬことなど知らないかのように 光速を超える光の話をしていた。わたしは…

ほしいものがほしいの

「君にチョコレートを買ってこようかと思ったけど、なにが好きなのかを忘れたので買ってこなかったよ」 と来客が言ったので、"アメィゾン"で好きなチョコレートを並べたウィッシュリストを作った。 自分が読みたい本の記録としてのリストを作ったことはある…

思考の「はらっぱ」思考の「すみっこ」

ものを書くのが好きな性分が悪化したのか 最近はもの書くノートを4つ持っている。 ひとつは所謂手帳の役目を果たす。 詳細なスケジュールはPCで把握しているが、 極近日のタスクをPCやスマホで把握するのはわたしには難しく、 手書きのチェックボックスを作…

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。

最近悉く調子が悪かったので、約一年振りに日記なるものをはじめてみた。 日記と言えど私は酷くいい加減な性質なので、調子が良ければ一万字程書き連ねることもあれば、一週間も何も書かないこともある。 まあそれくらい良い加減な規則の方が継続するには向…

弱さと強さ

今年の目標を「健康」と定め 我が家のオーガニックコンシェルジュにアドバイスを頂きながら これまでの人生からは考えられない健康的な生活を送っている。 ここのところ夜24〜25時には就寝し、朝は7〜8時には目覚める。 朝ごはんは果物とヨーグルト。 朝ごは…

森薫さんの『エマ』を読みました。雑感

※ネタバレ激しいです。 随分前に1巻を読んだきり、その後を「読みたい読みたい」と思いながら ずっと読めなかった漫画(だって大判コミックス高いんだもん…) 『エマ』を先日全巻プレゼントして頂いたので嬉々と読ませて頂きました。 ひと通りざっと読み終…

寄り添う、ってなんだっけ

不意に友人に 「"寄り添う"とはどういう状態のことを言うの」 と聞かれ、どきりとした。 いつかのわたしは自身の専売特許のように"寄り添う"を行使していたにも関わらず まずはじめに「寄り添う、ってなんだっけ」という疑問が頭に浮かんだ。 しばらく考え、…

「かわいいはつくれる」を許せない

これまで生きてきた中で、ここ最近の自分の顔が一番嫌いだ。 明確な理由は判らないが(太ったというのはちょっとある…) とにかく、 顔を洗うときも、化粧するときも、街中でショウウィンドウの前を歩くときも、 なるべく自分のことを見ていたくない。 「ひ…

美しく怒る

ずっと憧れているひとは いつも何かに怒っていた。 なにをそんなに怒ることがあるのかと、 わたしは不思議でならなかった。 当時のわたしは怒ることよりも笑うことが得意で、 いつもヘラヘラしてたように思う。 (ニタニタとも言われていた) 笑うことは簡単…

母親と他人

もしも願いが叶うなら 母親と他人になってみたい。 「こんにちは」って声かけて なんとなくお茶をして 「毎日たのしいですか」って聞いてみたい。 「結婚してどうでしたか」って聞いてみたい。 「子ども産んでよかったですか」って聞いてみたい。 他人の母親…

遠くへいってしまった

少しだけ遠くへ行ってしまったひとのことも いまの時代はSNSという便利なものがあるので 簡単に知ることができる。 なにを買っただとか、なにを食べただとか、 なにで笑っているのか、とか。 「なにをした」かはいくらでもわかるのに、 果たしてあのひとはど…