2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

散文 #6

私にとって仕事とは この世界をまたひとつ好きになるための業である。 と辿り着いたら また仕事が楽しくなった。 よかったなあ。

散文 #5

大好きだったマスカラもハイヒールもミニスカートも 今のわたしにはもう必要のないものになってしまった。 それは環境の変化もあるけれど 何よりわたしの中に、もうあの頃の攻撃性がないことが大きい。 強く何かを思う気持ちや、強く何かを憎む気持ちに充て…

散文 #4

この世界にまたひとつ、 好きなものを増やすように仕事をしましょう。

散文 #3

最後にちゃんと他人に好きと言った日のことを思い出す。 秋の早朝ベランダで 部屋で未だ眠るシェアメイトを起こさないように窓をきっちり閉め切って わたしは泣きながら震える手で携帯電話を握りしめていた。 どんな言葉を放ったのかはもう覚えていないけれ…

散文 #1

不意によしもとばななの「とかげ」を読み返したくなり 取り憑かれるように購入したら止まらなくなり 狂ったように著作を4冊も購入してしまった。 大好きだった「キッチン」もその中に入れたかったのだけど、どうしても見つからず まあこんなこともあるだろう…

友人の恋人

昔からなぜか男女問わず友人に 「恋人があなたに似ている」 と言われることがとても多い。 今日もまた 「稀有な性質を持ったあなたに似た恋人」 の話で盛り上がり ふとそれはどうしてなのかと問うてみた。 すると 「あなたはどこかプレーンな性質があり、そ…

幸福論

毎日をとても充実して過ごしている友人に 「楽しそうでいいね」と投げかけたら 「みみこさんは今幸福ではないのですか?」を返されたところでふと気づく 自分を“メンヘラ”なんて揶揄したことは多々あれど 私は私の人生を不幸と思ったことはこれまで一度も無…