読書会『ソクラテスの弁明』

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講師が教えたいものを教わる「シェア大学」で昨年1年かけて『ゴルギアス』を読み、

「無知な大学」に名称変更しても変わらず講師の柳沢望さんに教わりながら

読み続けていたプラトンソクラテスの弁明』も約2ヶ月かけて読み終わりました。

 

哲学書の読み方自体も知らなかった始めの頃から比較すると、

議論の熱量や密度も最近は高まり、

90分を予定している講義時間が120分、凄い時では180分になることもしばしば。

講義の日はその後何もする気になれない程にくたくたですが、

だからこそ面白い時間を過ごせているのだと実感します。

 

「哲学を学んでいる」ということ自体、これまでは過去の偉人と呼ばれた哲学者の

ありがた〜い教えを享受するために本を開くものだと思っていましたが、

今講義で哲学書の読み方を徐々に知るにつれ、

ここ最近の私はソクラテス(またプラトン)に対して有難いと思わないだけでなく、

隙あらば彼を討ち取る気で書を読み進めており、

またこれ自体を"哲学的ふるまい"として間違った方法論だとは全くもって思っておりません。

 

 

『人生を腐らせたくなかったら、哲学科に迷い込んだときは耳を塞げ』

というような言葉を何処かで聞きましたが、

まさしくとんでもないところに足を踏み入れてしまったなあと口で言いながら

顔は笑みを隠せない毎日です。

 

 

ソクラテスの弁明」は読み終わりましたが、今後も引き続きプラトンによる「クリトン」「パイドン」の読書会も続けていきますので、

興味がある方は是非お声かけ下さい。

(講師の柳沢さん自身遠方の方なので、Skype参加も可です)

 

 

 

ちなみに画像は私が担当した「ソクラテスの弁明」最後のシーンレジュメ

・(上)講義前に作成したもの

・(下)講義後に作成したもの

(本当は最近勉強しているインフォグラフィックで作成したかったのですが、

まだまだビジュアライズする力が足らず、図解に留まっています…)

 

 

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以下、講師の柳沢望さんによる告知文です。

 

 

 

『クリトン』読書会
案内役:柳沢望

プラトンの対話篇を読む会、6月中頃からは新たに『クリトン』

を読み始める予定です。
20〜30ページほどの短い作品ですが、プラトンソクラテスの生涯をどのように見ていたのか、くっきりと浮かびあがってきます。
また、ソクラテスに関連づけられる「悪法もまた法なり」という格言の本来の意味はどこにあったのか、探ることができます。
この『クリトン』を4回に分けて、一ヶ月ほどで読み終えたいと思います。
岩波文庫、新潮文庫などで入手可能)

プラトンを読む会も一年を超えて、続けて参加されている皆さんのそれぞれが魅力的な読み方を見せてくださっています。

スカイプ参加可能。

なるべく参加したい方の都合に合わせてスケジュールを調整するつもりなので、ご希望の方は、まずお気軽にスタッフまでお問い合わせを。

西洋哲学の原点に触れてみたい方のご参加をお待ちします。