2014-10-30 散文 #5 大好きだったマスカラもハイヒールもミニスカートも 今のわたしにはもう必要のないものになってしまった。 それは環境の変化もあるけれど 何よりわたしの中に、もうあの頃の攻撃性がないことが大きい。 強く何かを思う気持ちや、強く何かを憎む気持ちに充てられると すっかり参りきってしまう。 そうした強い自分の喪失に切なさを感じながら 弱いまま生きていられるのは偉い。