ともだちのこいびと
友達と、友達の恋人と、3人で遊ぶことが好きだ。
多分自分のまわりのどの人よりも、その機会に恵まれていて、
凄い時は、彼女方の親に「はじめまして」の挨拶を言いに行くのにも
付き添ったほどだ。
以前友人が
「もしも人類が2人で交配するのでなく、3人で交配する生き物だったなら、
みみっこさんは理想的な3人目のパートナーだと思う」
というような言葉をくれたが、
これ以上にわたしを飾る言葉も無いように思う。
友達が男の子の場合でも女の子の場合でも、
友達と、友達の恋人と出かけるということは、
だいすきな友達が、だいすきなひとと一緒にいて、
本当に嬉しそうな顔を間近で見ることができるので好きだ。
けしてわたしの前では見せない、
「恋」というフィルターにかかった顔を見れるのが好きだ。
2人にくっついて甘えたり、時たま距離を置いたりしながら、
まるで2人が自分のお父さんお母さんのように感じられるのが好きだ。
2人と一緒にいながら、
どうしてわたしは友人の彼女(または彼氏)になり得なかったのかを考える。
どうしていたらわたしは、その子の恋人になり得たのかを考える。
でもきっと、どうやったって、
わたしが幸福を感じる2人の雰囲気は、
その2人でしか創り出すことが出来ないことを知り、
ちょっと世界に絶望するのが好きだ。