恋にあきる
誰かをすこし、好きになって
けどやっぱりちょっとちがうなあって思うようになって
失恋の定義にも当て嵌まらないような小さな、
そう消恋とでもいうような
そんなことをたった25年の人生で無数に繰り返していくうちに、
自分の恋心などというものに
ほとほと飽き飽きしてきている。
誰かをすこし、好きになる度に
きっとまた今までのように消えていくのだろうと
はじまる前から思っている。
わたしはわたしの恋を信用できないが、
ある意味わたし自身の秩序のようなものを信用しているのだろう。
恋にいきるひとはすごいなあ
恋にあきたりしないのかしら。