"なんとなく生きてます"
生きる理由も別にないけれど、死ぬ理由も特別ない。
やりたいことも特にないけれど、かと言ってやりたくないこともそんなにない。
つまり
"なんとなく生きてます"
そう自分を語っていた。
なんとなくご飯を食べ、なんとなく歌をうたったり、なんとなく本を読んでみたり、
なんとなくの積み重ねで、なんとなく不安になる。
そんな折、とても好きなひとがとても素敵な言葉をくれた。
「あなたの「なんとなく」は、言葉にならないだけで、
もう、他にはない何かを探しはじめているのではないかと思うのです。
「なんとなくこっち」「なんとなくこれはいや」そういうのにこだわって、
ある日ふりかえったら、そこには大切なものができているのではないでしょうか。
それでも不安はあると思います。
でも、できあがった大切なものと一緒なら、その時には、その不安さえも愛しく思えるような気がしました。」
わたしはまだこの言葉を上手く扱えないけれど、
少し涙がでた。
また先日、最近よく遊びにいっている場所の代表の方に
「きみはいつもなんとなくいるよね。
それがいいんだよ、なんとなくいるから続くんだ。
やる気が最初から有り余っているひとは後が続かない。」
と言われた。
その言葉を聞いて、なんとなくわたしを居させてくれるその方に、とても感謝した。
居るべき場所、自分を必要としてくれる環境、
そんなものを求めては自分探しをしてきたけれど
ほんとに大事なのは
"なんとなく居させてくれる場所"
なのではないのかな、とふと思った。
なんとなく生かせてくれる世界に、なんとなく感謝。