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いとしい気持ち


昔、恋人が居た頃

自分一人出先で美味しい食べ物に巡り合ったら決まって

彼にも食べさせてあげたくなり、買って帰ったものだ。

 

 

「愛とは食べ物を分かち合うことだ」

なんて言った昔の人は誰だっけ。

 

 

シェアハウスに住むようになり、

謂わば大家族だと公言するようになってからは

周りの人が余った野菜やお菓子を頻繁に、そして多めにくれるようになった。

 

我が家の唯一とも言えるルールに

『名前の書かれていない食べ物はみんなのもの』

というものがあり、

何も主張せずに放置しているとハイエナのごとくキレイに拐われる。

(ここから生まれた悲劇も多数…)

 

 

しかし、たくさん頂いてきた野菜を名前を記さずに置いておくことで

同居人が美味しく料理してくれたり、

逆に、一人分も皆の分も変わらないと

カレーや餃子をたくさん作り置いておくと

気付けばぺろりと無くなっていたり。

そんなことが日々のささやかな楽しみであったりもする。

 

 

 

愛しい気持ちが食べ物を分かち合わせるのか、

食べ物を共有することが愛を呼ぶのか。