知識を食べる


本を読んだのと同じだけの時間をかけて

読んだ本についてゆっくり考える時間をとっている。

(同じだけはちょっと言い過ぎた)

 

 

私の頭を鍋に喩えるならば

本を読み知識を得る行為は、ぽいぽいぽーいと鍋の中に材料を放り込むだけに過ぎない。

そのあと時間をとって、丁寧に味付けし、じっくり味を染み込ませていくことでようやく自分独自の味にする。

 

 

味を染み込ませていくことは

放り込まれた材料が自分にとってどういう意味を齎すのか、それを得てどうしようというのかという頭と心の働きに加え

21世紀になっても物を書くことでしか覚えることも学ぶことも出来ない私にとっては、体力を非常に使う行為でもある。

 

 

なので自分に正直に言えば出来ることなら味付けなんてやりたくはないのだけれど、

そうしないと覚えの悪い私には読んだことにはならないので

今日も読んだ筈の「積ん読」が増えるばかり。