ロマンを超えろ


宇宙の人の話を聞いていた。


100億年後の宇宙を見ながらその人は

「このころ地球はいないでしょう。太陽に飲み込まれているでしょう。」

とニコニコ笑った。


宇宙の人は、まるで自分が死ぬことなど知らないかのように

光速を超える光の話をしていた。


わたしはそれを聞きながら、

ロマンを超えた先は死なのだなあと考えていた。










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芸術と哲学の追求を望みながら、それらの死をいつも想っている。