「がんとわたし」を考えるワークショップ:レポートという名の雑記

先々週の日曜日、友人の鈴木悠平くんと『「がんとわたし」を考えるワークショップ』を企画しました。 発端 4年前に叔母が、2年前に祖父が、去年は祖母がそれぞれがんで亡くなった。 父方も母方もがん家系で、言ってしまえば私はがんのサラブレットとも言える…

知識を食べる

本を読んだのと同じだけの時間をかけて 読んだ本についてゆっくり考える時間をとっている。 (同じだけはちょっと言い過ぎた) 私の頭を鍋に喩えるならば 本を読み知識を得る行為は、ぽいぽいぽーいと鍋の中に材料を放り込むだけに過ぎない。 そのあと時間を…

読書会『ソクラテスの弁明』

講師が教えたいものを教わる「シェア大学」で昨年1年かけて『ゴルギアス』を読み、 「無知な大学」に名称変更しても変わらず講師の柳沢望さんに教わりながら 読み続けていたプラトン『ソクラテスの弁明』も約2ヶ月かけて読み終わりました。 哲学書の読み方…

ロマンを超えろ

宇宙の人の話を聞いていた。100億年後の宇宙を見ながらその人は 「このころ地球はいないでしょう。太陽に飲み込まれているでしょう。」 とニコニコ笑った。宇宙の人は、まるで自分が死ぬことなど知らないかのように 光速を超える光の話をしていた。わたしは…

ほしいものがほしいの

「君にチョコレートを買ってこようかと思ったけど、なにが好きなのかを忘れたので買ってこなかったよ」 と来客が言ったので、"アメィゾン"で好きなチョコレートを並べたウィッシュリストを作った。 自分が読みたい本の記録としてのリストを作ったことはある…

思考の「はらっぱ」思考の「すみっこ」

ものを書くのが好きな性分が悪化したのか 最近はもの書くノートを4つ持っている。 ひとつは所謂手帳の役目を果たす。 詳細なスケジュールはPCで把握しているが、 極近日のタスクをPCやスマホで把握するのはわたしには難しく、 手書きのチェックボックスを作…

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。

最近悉く調子が悪かったので、約一年振りに日記なるものをはじめてみた。 日記と言えど私は酷くいい加減な性質なので、調子が良ければ一万字程書き連ねることもあれば、一週間も何も書かないこともある。 まあそれくらい良い加減な規則の方が継続するには向…

弱さと強さ

今年の目標を「健康」と定め 我が家のオーガニックコンシェルジュにアドバイスを頂きながら これまでの人生からは考えられない健康的な生活を送っている。 ここのところ夜24〜25時には就寝し、朝は7〜8時には目覚める。 朝ごはんは果物とヨーグルト。 朝ごは…

森薫さんの『エマ』を読みました。雑感

※ネタバレ激しいです。 随分前に1巻を読んだきり、その後を「読みたい読みたい」と思いながら ずっと読めなかった漫画(だって大判コミックス高いんだもん…) 『エマ』を先日全巻プレゼントして頂いたので嬉々と読ませて頂きました。 ひと通りざっと読み終…

寄り添う、ってなんだっけ

不意に友人に 「"寄り添う"とはどういう状態のことを言うの」 と聞かれ、どきりとした。 いつかのわたしは自身の専売特許のように"寄り添う"を行使していたにも関わらず まずはじめに「寄り添う、ってなんだっけ」という疑問が頭に浮かんだ。 しばらく考え、…

「かわいいはつくれる」を許せない

これまで生きてきた中で、ここ最近の自分の顔が一番嫌いだ。 明確な理由は判らないが(太ったというのはちょっとある…) とにかく、 顔を洗うときも、化粧するときも、街中でショウウィンドウの前を歩くときも、 なるべく自分のことを見ていたくない。 「ひ…

美しく怒る

ずっと憧れているひとは いつも何かに怒っていた。 なにをそんなに怒ることがあるのかと、 わたしは不思議でならなかった。 当時のわたしは怒ることよりも笑うことが得意で、 いつもヘラヘラしてたように思う。 (ニタニタとも言われていた) 笑うことは簡単…

母親と他人

もしも願いが叶うなら 母親と他人になってみたい。 「こんにちは」って声かけて なんとなくお茶をして 「毎日たのしいですか」って聞いてみたい。 「結婚してどうでしたか」って聞いてみたい。 「子ども産んでよかったですか」って聞いてみたい。 他人の母親…

遠くへいってしまった

少しだけ遠くへ行ってしまったひとのことも いまの時代はSNSという便利なものがあるので 簡単に知ることができる。 なにを買っただとか、なにを食べただとか、 なにで笑っているのか、とか。 「なにをした」かはいくらでもわかるのに、 果たしてあのひとはど…

【ほうこく】出張!まれびと美術館 in 大和(山梨県甲州市) また、美術鑑賞に関わるアレコレ

先日唐突に告知しました、 対話型鑑賞イベント「まれびと美術館」出張編 in 大和 を無事終えてきました。 週末を使い、1泊2日の旅だったのですが、 その日程の殆どが今回企画参加、また旅のコーディネイトをしてくださる大和楽燦会田村さんによる甲州ツア…

【おしらせ】 11/25 出張!まれびと美術館 in 大和(山梨県甲州市)

都内にあるシェアハウス"まれびとハウス"からスタートした 美術鑑賞イベント「まれびと美術館」 今年からまれびとハウスを飛び出して、 コワーキングスペースなどの各サードプレイスをおじゃまして来ました。 そして今回はいよいよ東京を飛び出して、 山梨県…

口承文学としての「エヴァンゲリオン」

なんだかすごくたくさんのひとが観ているらしい「エヴァンゲリオン」の新しい映画『Q』 先日土曜に公開開始したにも関わらず、 我が家の同居人も既に3人が鑑賞し、うち2人は今週中に2度鑑賞するという。 恥ずかしながらわたしは「エヴァンゲリオン」の映…

しをかくひと

詩をかくひとに、現代はほんの少しやさしくない。 簡単で便利なものが持て囃される今の世の中で、 確かに詩は簡単でなければ便利でもないので、 煙たがられるのもしょうがないなあと思う。 言いたいことをまっすぐ言えずに、 回りくどく詩を書いてみる。 言…

もんだいのないわたしたち

先日参加した子供だらけのわーくしょっぷの写真を見返しながら、 その場にいた子どもたちに思いを馳せていた。 研究対象児童、その子の近くにいて一緒に遊んでいた子、 とても賑やかだった子、大人によく話しかけていた子、 そして「ああ、こんな子もいたな…

はいけい、あなたさま

とうとうこのときが来ましたね。 ここに住み始めてまだ2年足らずなのに、 もう最長老住人だなんて本当におかしくて少し笑います。 最近のおうちの夜の雰囲気は、 わたしがこの家に来た頃に少し似ていて、 あの頃を思い出すことが増えました。 夜の2時を過…

10/13まれ美 in co-ba library を終えて

先日、渋谷にあるコワーキングスペースco-ba libraryで行われた 対話型鑑賞イベント「まれ美 in co-ba library」にご参加頂いた方、ありがとうございました。 開催前は毎度不安でいっぱいなのですが、 今回も参加者の皆様に充実した時間を過ごして頂いたよ…

ねむれない夜に

最近夜眠るとき、 眠る前に自分を催眠状態に入れることに嵌っています。 もしかしたら眠れないひとに効果的かもしれないけれど、 もしかしたらやりすぎると危険なので気をつけてください。 要は自覚的に「脳は起きていて、身体は眠っている」状態を作り出し…

おもしろいのと、きもちわるいの。

笑っちゃうね、 おかしいね、 興味深いです、 凄いアイディアだ、 バカだねえ、好きだよ。 を 「おもしろい」と言ってしまうところがある。 変なの、 いやだ、 おかしいよ、 凄いアイディアだ…、 バカだねえ、好きだよ。 を 「きもちわるい」と言ってしまう…

リストをつくる

最近、リストをつくることにはまっている。 Twitterのタイムラインに流れてきたとあるひとのTumblrに書かれていた 「リスト化しておくと必ず役に立つ9つの項目」 を参考に、自分なりのリストをEvernoteにまとめては、日々更新する。 ・ほしいもの ・週末時…

恋にあきる

誰かをすこし、好きになって けどやっぱりちょっとちがうなあって思うようになって 失恋の定義にも当て嵌まらないような小さな、 そう消恋とでもいうような そんなことをたった25年の人生で無数に繰り返していくうちに、 自分の恋心などというものに ほとほ…

世界はわたしを洗脳などしてくれない

3年前、月に3日しか休みが無くっても、それでも労働時間が足りなくて、 休日にも勤務先に赴いたものだった。 3年後の今、働くのなんか週3日で良いんじゃないかと思っている。 「それは甘えだ」と言う批判は今はすこし置いといて、 個人の"やる気"はその…

世界が終わる夜に

最近知った曲で、すこし気に入っているものがある。 『世界が終わる夜に』 もし、わたしが神様だったとしたら 今と変わらない世界だろう。(今よりもう少し曖昧かもしれない) 「この中には愛が入っているからね」と人類に空っぽのお守りを持たせるだろう。

@各位

戦争は終わらない 自然災害は絶えることがない たとえ原発が止まっても、 また別の要因があなたを悩ませ、 あなたはそれに不満を抱えるだろう。 あなたが夢描く正しさなんてものはきっと何処にもなく、 あなたの望む世界なんてものはきっと永遠に来ない。 そ…

ともだちのこいびと

友達と、友達の恋人と、3人で遊ぶことが好きだ。 多分自分のまわりのどの人よりも、その機会に恵まれていて、 凄い時は、彼女方の親に「はじめまして」の挨拶を言いに行くのにも 付き添ったほどだ。 以前友人が 「もしも人類が2人で交配するのでなく、3…

死について

父親のことが大嫌いな子どもがいて 多感な思春期には「ころしてやろうか」と本気で思ったりもして、 時が経ち親元をようやく離れられるようになった後は もう何も無理して関わる必要などないのだと 数十年も顔も見ず、声も聞かずに過ごした後、 何処かでひっ…